なごやくざいしのブログ

名古屋で調剤薬局の薬剤師をしています。

薬剤師は考えてる

先ほど、友人に言われました。

 

薬剤師は、処方箋どおりのお薬を出すんだから、そんなに考えることはないだろう、と。

 

そんな風に思われてたなんて!

 

じゃ、どのくらい考えてるのか

心の声全開でいきたいと思います。

シンプルな風邪薬の処方だった場合。

 

「今日の処方箋ね、よしよし。内容は、抗生剤、咳止め、痰切りか。風邪かな?30歳女大人っと。じゃあ腎機能肝機能はまず大丈夫な人なのかな。お、久しぶりに来る人だ。妊娠は、してないかな?薬の量、使い方は問題なし、と。ジェネリック希望ね〜、なってます!この人、抗生剤で下痢したことあるんだな、でもこれは違うタイプの抗生剤だーうーん。なるおそれはあるから、伝えた方がいいよね。整腸剤とか欲しいかな?前は出してもらってたみたいだけど。それと、この咳止め結構眠くなるからそれ言っとこう。運転する仕事じゃないといいんだけど。なにかほかに薬飲んでないか確認しなきゃな。えーとお薬手帳は…ふーん。普段は頭痛でロキソニン…うーん微妙だ、抗生剤と飲み合わせ悪いから風邪薬飲んでる間はできたらやめておいてもらおう。あとは、風邪薬とか市販薬はつかってるのか聞こう!」

 

これくらいには考えてます。

 

となりの薬剤師さんも

そのとなりの薬剤師さんも

みんなこれ以上に考えているので

 

もちろんうるさくないように無言で考えます。

 

たまについつい声に出てしまう薬剤師さんがいるのですが、

その小声?つぶやきの疑問が気になって

「添付文書って、たしか…」

「念のため、問い合わせしたほうが…」

などと口を挟むなり、自分の患者さんのことを考えるのに手間取るというのはあるあるです。

 

いやいやなにが言いたいかって

 

薬剤師は薬を正確に拾ってくるプロじゃなくて(いや、それも大事なんですけど〜〜!)

薬のと患者さんのこと考えるプロなんだよって

 

言ったら

それにしても待たせすぎと、、、

 

くぅ。伝わらない…。