なごやくざいしのブログ

名古屋で調剤薬局の薬剤師をしています。

病院でも話したよ

薬局あるあるなのかもしれません。

 

病院でかなりの時間待ち、やっと診察を受け、お会計で待ち、

薬をもらうだけなのに、薬局でも待ち、やっときた薬剤師に言われるとどめの一言

 

「今日はどうされましたか?」

 

これで、顔を曇らせる患者さんはとても多いです。

 

刑事ドラマで、事件の第一発見者が、一生懸命警察に自分の見たことを説明したのに

別の刑事に

「もう一度詳しくお伺いします」

と言われた時

 

あの顔の彼と同じです。

そして言うでしょう

「あの人にさっき話したよ」

 

薬局バージョン

「病院でも話したよ」

 

私たち薬剤師はこの言葉に大変苦労します。

何故なら、私たち薬剤師は薬を渡す時毎回、その人の記録を残さなくてはいけない事が法律で決まっていて、もちろん、なんのために薬を飲むのかという事の記録は超重要事項なのです。

 

そして、非常に残念なことに私たちは、病院の人に、患者さんがなんの病気なのか聞くことが出来ないのです。

 

本当は聞きたいです。

本音を言うなら処方箋に病名書いといて欲しいくらいです。

 

でも聞けない、書いてない…。

聞くしかない!!!!

 

風邪引いたから風邪薬でてるんでしょ?

血圧高いから血圧下げる薬でてるんでしょ?

 

そう思う気持ちはすごく分かります。

 

先日、若い女の子に尿酸を下げる薬がでてました。珍しいなと思って例の言葉で聞くと花粉症で受診したとのことでした。

 

病院に行って確認したところ、病院のミスで、アレルギーの薬と間違えて尿酸を下げる薬をだしてしまったとのことでした。

 

これが日常茶飯事ではないですが

こんなこともないように

病院と薬局は分かれています。

 

冷や汗でますが、

これは、薬剤師やってて良かった、と思うプチ瞬間でもあります。

 

皆さま是非とも今後とも

「今日はどうされましたか」

 

にご参加下さいませ。

薬剤師代表として頭を下げます。